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紳士靴について

バルカナイズ製法とグッドイヤーウェルト製法の特徴と基礎知識

革靴とスニーカー

バルカナイズ製法という製法のことをご存知でしょうか? バルカナイズ製法は革靴の製法としてはあまり認知されていないかも知れません。

バルカナイズ式製法とは

バルカナイズ製法、バルカナイズ式製法と呼ばれるこの靴の製法は、もともと運動靴やスニーカーの作成において良く使われますが、革靴の製法としても使われます。 アッパーを金型(モールド)に着けた後に、ゴムを流し込んで熱と圧力で圧着します。 ゴムをつくることと、成形・圧着を同時に行うため、靴底剥がれることを心配する必要がありません。 この特徴から、スニーカーや運動靴の製作において良く使われるのです。 革靴のための製法であるグッドイヤーウェルト製法とは、基本的な用途が違います。

バルカナイズ式の特徴

この製法にはどのような特徴があるのでしょうか? その革靴は、しなやかでなおかつ経年劣化に強いです。 しかも、運動をする際の屈曲運動にも強いということが特徴です。 また、靴底がフラットな形になっていることが多く、強いグリップ力が求められるシーンでも活躍することができます。 このようにグッドイヤーウェルト製法とは違う特徴を有しているからこそ、グッドイヤーウェルト製法ではカバーできないスニーカー作りの分野で活躍することが出来ているのです。

バルカナイズ製法の歴史

バルカナイズ製法には長い歴史があり、その歴史は200年弱にも及びます。 古くは1839年に、バルカナイゼイションという技術が確立されました。 この技術が始まりだと言われています。 チャールズ・グッドイヤーという金物屋が当時いました。 当時、ゴム製品は少なからずあったのですが、今のゴムとは違い耐久性の面で大きく不安の残るものでした。 このゴムをうまく使えるものにすることが出来れば商機につながると考えたチャールズ・グッドイヤーは、ゴムを使用した様々な実験や試験を行います。 数多くの失敗の果てにチャールズ・グッドイヤーが生み出したのがバルカナイズドゴムです。 数多くの実験を行っている際に、チャールズ・グッドイヤーは硫黄と混ぜていたゴムをストーブに落としてしまいます。 このストーブに落としてしまったゴムは、質感・弾力ともに実用に耐えうるものでした。 この発見をもとにチャールズ・グッドイヤーはバルカナイズドゴムを生み出したのです。 後に、バルカナイズドゴムは、トーマス・ハンコックという発明家の手に渡ります。 トーマス・ハンコックは、このバルカナイズドゴムをより高品質・高い安定性で作り出すためにこれを昇華し体系化できないかと考えました。 その結果、トーマス・ハンコックが体系化に成功した製造工程、それがバルカナイゼイションです。 このバルカナイゼイションという手法により作り出された靴のことをバルカナイズ製法と呼ぶようになったのです。

バルカナイズ製法のデメリット

バルカナイズ製法で作った靴はいわば使い捨てです。 圧着されたソールは交換することが出来ないため、ソールがすり減った際に使い捨てるしかありません。 また、ラバーソールが剥がれやすいという欠点もあります。

おわりに

バルカナイズ製法について、また、グッドイヤーウェルト製法との違いについてご説明いたしました。 靴の製法はそれぞれに特徴があり、どのような靴に向いているのかが異なります。 革靴にはやはり、グッドイヤーウェルト製法が適しており、最高の製法の一つであるといえます。しかし、それ以外にもスニーカーとして優れているように各分野に合った製法があることも知っておきましょう。 製法についてよりよく知ることで革靴を履いての生活がより豊かになることでしょう。

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